日々忙しく 2020/8/8
石膏ボードや合板は一切使わずに施工をしようと決めてから、何年経つだろうか。当初は仕事も手薄で不安で仕方なかったが、住まい手や環境の為、そして自分の為、自分の気持ちに正直に仕事をしていて今となっては良かったと思っている。今は、数年後の仕事まで受注できていて、良いお客さんに巡り合えて有難いと感じている。事業自体が、建築はもちろん、薪ストーブ、薪の製造販売、製材と多岐にわたっていて、一人で仕事をしていくのはとうに限界を越している。
日々忙しく、HPを更新したいが時間がなく、前回からかなり飛んでしまった投稿、現在施工中の最高の室内環境を作る工事は、荒壁も乾いてきたので、発酵させている中塗り土の出番がようやく来た。
杉の赤身と土だけで仕上げたトイレ。リラックスできる空間が完成した。残すは器具が取り付けば完了だ。
中塗りが完了する日と同日は、兵庫県川西市まで薪ストーブの施工に伺った。当日は今年一番の暑さ、屋根の上の気温は何度だかわからないが、鋼板屋根の上は目玉焼きが焼けそうなほど熱されていて身の危険を感じる暑さだ。暑さで頭がふわふわしながらも雨仕舞いを完成させた。
あと、薪ストーブで大変なのは搬入だ。この日は腕力のある施主さんに声掛けしていたので二人で搬入予定だったが、この日は幸い職人さんが2人おられたので4人で搬入することができ、難無くストーブの設置を済ませた。
ストーブの施工を済ませたわけだが、これから話は続きがあり、元々このお宅は、田んぼを造成して建てられたもので、敷地の入り口付近に樹齢100年以上の柿の木が植わっていたそうで、土地の守り神でもあろう柿の木を伐ってしまった。伐ったは良いが、どう使うか?何か記念になるものを作ろうと製材をしてくれる業者を探されていたそうだ、私が製材機を持っていると調べられた施主さんが薪ストーブの施工の帰りの便に柿の木を持ち帰り製材の依頼を頂いた。
何やら、施主さんとは不思議な縁を感じる。持ち帰った柿の木どんな材が取れるか楽しみだ。
無事に川西での薪ストーブの施工を済ませ、次の日は土いじり。正確に言えば土いじりのお手伝い。秋からとある店舗の工事をさせて頂く予定の土壁。発酵が進むこの時期、土のプールの表面と底では発酵が違う為撹拌の必要がある。その日は、施主さん自ら土の撹拌。
藁を追加しながら素足で踏みながら撹拌。
暑い最中、土の中はひんやりして気持よかったとのこと、月に一回は撹拌して頂く予定だ。
今週は、改築に、薪ストーブに、土の段取りになんだかてんやわんやで日々忙しい一週間だった。
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