墨付け⑤ 2021/12/29
今年も残すはあと3日。
年内にやり残した仕事が多く、来年に持ち越しそうだ。
さて、今日は墨付け⑤。組み込まれた足固めを見て頂きたい。
伝統構法の最大の特徴である石場建て。礎石まで延びた柱に足固めが差さる。
八寸の足固めが差さることで、柱脚をしっかりと固定し、柱に曲げを持たせている。
足固めの下の寸法も重要で、力学的に柱幅の3倍と定めている。
このように差し口と言っても、いろいろなタイプがある。
その場所場所で、曲げの力が最大限に発揮できるようにホゾ割りをし、
強度を上げつつ、組み上げる順番も考慮し割り付けをする。
伝統構法の最大の特徴である、礎石まで延びた柱に足固めが差さること、
強度もさる事ながら、柱に差さる水平部材は美しい。
そして、大工の醍醐味である木を組み上げていく仕事は実に楽しくてやめられない。
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