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想 2022/11/17

現代日本で建てられる家の建て方はさまざまで、在来工法・ツーバイフォー・ログハウス・鉄骨造など様々だ。
しかし、伝統構法ほど理に適った建築方法は他では見当たらなく、人にも環境にも優しい建築方法だ。

伝統構法を始めるきっかけになったのは、
26歳で建てた家が新建材を多く使った家だった。
愛着が湧かずに扱いは悪くなり、当時からひどい花粉症に悩まされるようになる。
自分で建てた家が粗悪なものだと年々気がつき始め、伝統構法の建築に進むようになった。
私は師匠が二人いて、その師匠自体は伝統構法の建築ではなく、在来工法の大工さんだった。
なので、伝統構法を詳しく教わった訳ではなく、
先輩大工さんの現場に見学に行ったり、伝統構法の書物を読んだりしながら、
自分なりに実行し、その現場ごとにアップデートしてきた。
言わば独学でここまできた。
45歳になり、ようやく伝統構法の真髄がわかってきた感がある。

さて、普段から何気に使っている建築の「築」の字。
分解すると、木・土・竹・瓦の文字から構成される。
すなわち、その地域で調達できるものを総動員して作るものが建築だ。
伝統構法とは、はっきりとした定義はないが、

西洋建築の影響を受ける以前の日本の伝統的な建築構法の事で、
柱の曲げ抵抗に頼り、開放的な間取りが取れる要は柱の建築だ。
伝統構法に定義はないが、私なりに定義をつけるとしたら、
石場建てであることが一番の特徴だ。

あとはと言うと、
・水平部材を組み込む
・躯体にボルトは使わない。
・自然乾燥材を使う。
・墨付け刻み
などが挙げられる。

さて、私は、仕事をする上で芯なるものを持つことが大事だと考えていて、
世の中を良くしたい。
人の役に立ちたい思いが強くある。
社名の「トロワプロジェクト」のトロワには、近江商人の心得の「三方よし」から三の文字から、
フランス語の3のトロワを使っている。

三方よしの建築を心がければ自ずと伝統構法の建築にたどり着く。
私は、社会貢献をしながら仕事をする事を心がけていきたいと考えている。

しかし、私の想いとは裏腹に、先行きの見えない暗い世の中に拍車がかかり、
現在の多く建てられる建築は嘘ばかりだ。
壁天井床全ての素材が化学物質でできていて、日本人のアレルギー罹患率は50%だ。
これは極めて異常な数字だと言うことは、ボケが進む日本人の多くは気がついていない。
日本の家の平均寿命をご存知だろうか?

答えは、
30年もない。
一生分のローンを背負って、20年ごとに修繕費用もかかり、
ほとんどが家のローンのために人生の時間を消費する。
日本人が幸せになれない大きな原因の一つではないだろうか。
ようやく建てた家が、病気の元になれば、またまた医療費の浪費が待ち受けている。

話せば長くなるので今日はこの辺で。

皆さん良い一日を!
have a nice day

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