苦労 2022/12/19
今年も残すところ二週間。
今年度できる工事ももう少し、
出来るだろうと思っていた工事も来年に持ち越しか。
さて、これまで大工を27年ほどやってきた。
その中でも思い出す現場といえば、
やはり、簡単にできた現場よりも苦労した現場を思い出す。
やはり、一番苦労したという現場は、この越屋根のある家。
本当にこの工事は相当苦労した。
今、あの当時と同じペースで同じことをやれと言われたら?答えは無理だ。
本当に毎日必死で、毎日命を削りながら仕事したのを鮮明に覚えてる。
細部の細部まで気を使い、我ながら満足度の高い仕事ができた。
あとはというと、ここだ。
たつの市揖西にある、音楽ホール。
「音乃蔵ホール」
ここは、米の貯蔵庫を改装して作られた音楽ホールで5年ほど前に作られた。
当時はU工務店の下請けでやった工事。
そのU工務店がなかなかのいけずで、大工賃をギリギリでやらそうとするから、
工期も予算も限られた中でやらされたので、本当にしんどい思いをした現場で、
闘志剥き出し、何度かその工務店の大工とやり合った。
この工事をしてから、絶対に絶対に下請けの工事はしないと心に決めた工事である。
さて、昨日は音乃蔵のオーナーに招待頂き、初のコンサート。
これまで来たかったが、普段EDMとHIPHOPしか聴かない私には、
クラシック音楽は敷居が高かったが招待頂いて、本当に嬉しかった。
音楽=音を楽しむ。
楽しそうにバイオリンとハープで音を奏でる奏者。
この人たちは音を楽しむために地球に生まれたんだろうな。
4寸勾配の天井と構造の梁に音が反射して、また良い音が生まれる。
自分が作り上げた建物で、プロの音楽が聴けるなんてなかなか良い経験をさせて頂いた。
さて、週の始まりの月曜。
今日は宍粟市のスキー場の近くの最北部のキッチンの工事。
その後は、いぶし銀の水道屋さんと西川大工とお客さんの家でストーブで牡蠣を食べる会。
今日も楽しい一日になりそうだ。
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