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boulangerie  2024・8・13

日本ではお盆休みに入ってる頃だろうか。
私はそれとは全く関係なく、先日の風邪を若干引きずりながら、25日の日程を満了するまで、
毎日止まらず稼働中だ。

さて、3時半に起きて、4時から仕事が始まるのだが、
4時前ににパン屋に到着すると、ステファンが先に来てその日の準備をしている。

これまで伝えていなかったが、このパン屋では、15人くらいの従業員が居て、
交代制で休みをとり、定休日なしで毎日稼働している。

ブーランジェリーは私を入れて4人。
パティシエは4人。
あと、オーナー夫婦と
販売に3人。
賄いを作る方。
製粉部門に2人

という具合に専業的に配置されている。



ブーランジェリーの頭は男性のステファン。歳で言うと40代前半くらいだろうか。
彼は、ブーランジェリーを引っ張っていく頭として機能していて、頭がよく切れて、パンの技術も相当高く、
段取りも良く、早くて綺麗にパンを作っている。
皆からの人望もあり、キャプテン肌の方だ。

その下に男性のガビン。歳は30代中盤くらいだろうか。ぽっちゃり体型だ。
彼はいつも陽気なラテン系。いつもノリの良い音楽をかけてはノリノリで楽しみながらパンを作っている。
ただ、ちょくちょく遅刻をする。

彼等とは、パン屋ではずっと行動を共にしているので、
最近では翻訳機を持たなくても、意思の疎通は取れていて、
阿吽の呼吸とはこのような感じなんだろうか、
分かり合えるようになってきた。

あと一緒に仕事するのはアナだ。
彼女はパンとフランス語を覚えるために、イタリヤからやってきた。
10年以上パン屋で働いている古株で、
日本が好きで、特にジブリが好きな20代後半女性だ。
彼女とは、ご飯中によくコミュニケーションしている。

さて、このメンバーで仕事をしているが、
日本人は真面目で繊細で云々で、ヨーロッパの人は繊細さがないとよく言われるが、
私がこちらで仕事をしていて感じるのは、
とても、この方達は真面目で気も効くし、とても良い方々が揃っている。
フランス人全般に言える事だが、皆さんよく挨拶もするし、そして、それぞれに愛嬌がある。
どちらかといえば、日本人の方が愛想は悪いし変な奴が多い印象で、
最近ではフランスを見る目が大きく変わってきて、好印象を抱きつつある。

さて、フランスのパン屋に来る前はどのような起用方法で、どのように進んでいくのか不安だったが、
パンの作り方も、このお三方には色々と教えて頂いて、
思っていたよりも断然、フランスでは素晴らしい時間を過ごさせて頂いている。
そして、技術や知識共に大きく進化しているのを感じている。

何処の馬の骨かわからない東洋人を、
こんなにも丁寧な扱いをしてくれるとは、
感謝以外何者でもなく、オーナーはじめ、ブーランジェリーの方々には本当に心から感謝している。

仕事で返すのはもちろんだが、日本に帰って、私が活躍することが恩返しなのかと思うので、
フランスにいる間、できるだけの事を学び吸収して帰国したいと考えている。

さて、パン屋の修行も半分の日程を終え、折り返し店に差し掛かった。
明日からも、日々後悔のないように暮らしたい。


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