心 2024・9・7
ヨーロッパに来てから40日が過ぎようとしている。
今は、クロアチアからセルビアはベオグラードに向かう飛行機の機内で、iPhoneにブログに書く文字を打ち込んでいる。
日本で居る時は、普段の生活で外国人に出会う事がなく、言葉が話せない事もあるのか、
やはり、外国人に対しての苦手意識が大きい。
しかし、こちらに来てから、家族の他に、日本語で話したのは二人だけ。
バルセロナで出会った、大内氏と、たまたま街で出会った大阪の知らない方。
ここまでの日数を海外で暮らしていると、
海外に居る特別感が全く無くなった自分に、ある時ふと気がつく。
このまま、日本に帰らずにこちらで普通に生きていけそうな気がする・・・
なぜなら、私は言葉ではなく、心や行動で相手と分かり合える事がができると気がついたからだ。
さらに、これまでのスキルがある。
これまで、大工をして、お客さんとお話しをして、経営をして、いろいろな生きていく術を仕事を通して知らぬ間に勉強してきた。
今回、パン作りを取り仕切る責任者のパン職人からは、私の仕事の順応の早さと真面目さや素直さに気がついたのか、「私の昔の上司が、フランスのボルドーでパン屋を作ろうとしていて、そのパン屋に責任者として行かないか」と誘われた。
もちろん行かないと答えたが、私の事を見込んで誘ってくれたのだから、とても嬉しかった。
さて、今回、ヨーロッパに渡航した理由は、
大きく分けて二つある。
先ず、一つは、パンのインターンシップの為。
二つ目は、薪ボイラーの製造元への訪問。
伺った2箇所では、もちろん仕事の事を学んだが、さらに、それ以外でも大きな事を学んだ。
仕事を共にした方とは、もちろん、言葉のコミュニケーションもとったが、
心からのコミュニケーションが取れたと感じていて、やはり、人を思い遣ったり、気遣ったりする事は、万国共通なのだと気がついた。
コロナ以降、心と心が通じ合わせる事から遠ざけられ、我利我利の精神が増え、心が無くなりかけ、身近な中でもそんな奴が多い現代日本だが、やはり、今後は心から繋がりあえる人との人間関係の繋がりを、再度築きたいと思った機内での心の中の一コマであった。
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