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トロワパンの事part① 2024・10・27

曇り空で10月末にしてはさほど寒くないここ宍粟市。
帰国後、仕事が多くバタバタしている日々が続く。
日々忙しいが心を亡くすことは無いよう、今を生きることを自分に心がけている。

多くの人は過去に囚われ生きている。
私の場合、これも個性なのか過去に囚われることがほとんどなく、
過去の終わったことを考えても仕方ないので悩むことはほとんどない。

仕事の特性上なのか、段取りのことなど、先のことをよく考える特徴がある。
過去に囚われず、先のこともほどほどに考え、今ここにしかない一瞬を大事にして暮らしたいものである。

さて、過去に囚われることはないが、最近はヨーロッパでの出来事を思い出すことがよくある。
今回の渡航はほとんど困り事がなく、楽しく色々な経験ができたので、
また行きたいなと、ヨーロッパに想いを馳せている。

今回の渡航の一番の目的はパンの修行だ。
その次に、クロアチアへのボイラー会社の訪問とセルビアへの煙突会社の訪問だった。

ヨーロッパの渡航の一番の目的であるパンのことを、このブログで書いていなかったので、
数回のブログに分けて書こうと思っている。

私は、そもそも伝統構法を主とした建築をしている大工だ。
数年前までは、伝統構法の深いところまで深掘りして仕事をしてきた。
その、深掘りした結果、健康志向の考えに辿り着いた。

伝統構法のことを調べるうちに、歴史を調べると明治維新にたどり着く。
明治といえば、日本古来の古き良き日本から、海外の文化が入り始めた時代。
日本の大きな転換期のひとつの大きな出来事だ。

建築で言うと、西欧の多くの建築学者が日本に入り、日本の建築を調べると、
斜め材が無い、貫などの水平部材に頼った建築方法を真っ向から否定した。

その後、時代は流れ、今の建築の工法の大きな主流は西欧の壁の建築に移行した。
壁の建築とは、筋交や合板で壁を作り、壁を作ることで地震などの外力に対抗する構造で、
いわゆる在来軸組工法だ。

伝統構法の場合、身近な地域で取った、土や竹、材木で構成されるのに対し、
在来軸組工法は、金物や合板に頼って家が造られるので、
建材メーカーや金物メーカーに依存して建築物が造られる。

と言うことは、ビルダーは製造メーカーに頼らざるを得ず、
面材メーカーが大きな利権を持つことになる。

と言うことを、時代を調べているうちに私は気がついてしまった。

また、合板や石膏ボードを使うことは、化学物質で家を作っているので、
家の中の空気はとても悪い空気になり、
免疫力が下がりアレルギーや何かの疾患を抱える人が多く増えてしまった。
さらに、化学物質でできた家の使い終わった後は、産業廃棄物に処理するしかなく、
環境の問題にも悪影響を与えている。

嘘がつけない真面目な私は、悪の片棒を担ぐような行為は絶対に出来ないので、
数年前から、家造りに脱石膏ボード、脱合板に切り替えた。
現在では、ほぼ完全に化学物質を無くした住宅を施工できるようになった。

それと同時期に、「自立」を目標にした生き方を考え始めるようになる。
製材機を手に入れた私は、建築の自立をはじめ、自社で木を切り、製材し材料を作り、
墨付けをし、刻むという、建築の自立も達成して現在に至っている。

それまで建築にフォーカスしていた私は、その後、私は建築の自立だけには飽き足らず、
俯瞰した見方をするようになり、自分が生きる上での「自立」を考え始めることになる。

明日へとつづく・・・

では、今日も良い一日を。Have a nice holiday


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