土壁塗りWS 2024・11・10
11月10日日曜日。今日の天気は快晴。
日曜日と言えど、午前中は打ち合わせ。午後は次の仕事の準備と慌ただしい。
いつからだろうか、日曜日はお休みという概念はなくなり、
仕事と休みの境目が無くなった。
私は経営者なので、人から指示を受けて動くのではなく、
自分の意思とお客さんの意思に合わせ動いている。
しかし、私は自分がしたくないことはぜず、身の向くまま、自分がやりたいことだけをやっているので、
特にストレスもなく、有り難いことに楽しみながら暮らしている。
私が思うに、人はそれぞれ大なり小なりの利点や強みを持ち合わせていると思っている。
何もない人だと思っても、絶対に何か一つは必ず見つかるはずだ。
人生の中で、自分の利点や強みに早めに気がつき、それをやり進めることで、
自分の思い通りになる人生が送れるものだと考えている。
私の場合、大工としては性に合っていて、モノを造るだとか、
環境に良いものを造るとか、自分が想像することを形にできるので、
自分なりに天職だと思い込んでいたが、
近頃では大工として現場に出ることは少なくなり、
パンであったり、輸入業であったり、仕組みを作っていくことが楽しく感じている。
仕組みを作る過程では、人との関わりが必須で、いろいろな人と交わることが楽しい要素だ。
といことで、私の利点を考えた場合、
初対面でもどんな方でもコミュニケーションができ、
素直で真面目、人のお役に立てることを喜びとしているところが利点なのではないだろうか。
キーワードとしては、「自立」「健康」「楽しむ」。
それを元に行動をしていたら、関わる方も似たような考えの方が引き寄せ合うようになっていくのである。
さて、その延長線上にあるのが昨日講師として呼んでいただいた、「土壁塗りWS」だ。
発酵土は壁の強さを増すために古くからなされてきた。
私は、発酵土壁を壁の強さだけではなく、室内環境を変える素材だと気がついた。
おそらく、発酵土を使う方でも、室内環境にまでは目を向けていなかったので、
私が長い間の実験を通して、訴えてきたものなのである。
やり進めること、早くも10年。
理解する方もポツポツと増え。理解者からWSにと呼んで頂いたのである。
昨日の参加者さんは、土壁作りのWSに続き、土壁塗りWSへと2度目の参加者さんが多く、
十数名の方々が集まられた。
先ず、簡単な自己紹介を終え、土壁を塗る前の水分調整をして、
竹小舞を掻いた。残念ながら、途中の工程はバタバタだったので写真を撮る余裕がなかった。
竹小舞は私が最初に手本を見せ、参加者さんが続いて体験するという流れだったが、
参加者さんは最初はハードルが高いように思われたようだが、単純作業の連続なので、
掻き終わる頃には上手になられていた。
続いて、土壁をつける工程では、塗る作業に四苦八苦しながらも、
最後は上手く収まった。
参加者さんは、古民家を所有されている方が多く、
自分の家づくりに実践される予定なので、みなさん真剣に作業されていた。
この姿は本来こうあるべきで、私が理想とするものである。
というのも、自分の家は自分でできる範囲は自分で直せる知識を持ち合わせるべきだと普段から考えているからだ。
近年では、貨幣経済になり高度成長期を経て、それに特化した専門職になったが、
人口減少が止まらない今となっては、専門職も少なくなり、
いろいろな知識を携え、自分でできる範囲のことは自分でやって、
できないことは専門職にお願いする形で良い。
一昔前のように、ご近所さんが助け合い、
人との関わり合いを持ちながら、暮らしていくことが今後の鍵になってくると思う。
さて、昨日、二組の参加者さんがDIYをしているが関わって欲しいとの依頼を受けた。
これは私としてみたら理想的な展開なので、嬉しいお声掛けであった。
今後は、DIYアドバイザー的な仕事も増やしていこうと考えているので、
古民家や家づくり等でお困りの方は、ぜひご相談頂ければ、
その家に応じたアドバイスをさせて頂き、住まい手が良い方向に進むようにお手伝いをさせて頂くので、
お問い合わせください。
では、今日も忙しくなりそうだが、
良い天気の今日を、今という時を味わいながら楽しんで暮らしたい。
この記事へのコメントはありません。