望 2024・11・16
今日は暦では、「望」。
旧暦において満月の日を指す。
この日は、暦の中では特別な日とされ、
農業や祭事に重要な意味を持っていたようだ。
農業では、月の引力が地球上の水分に与える影響を利用して、
作物の成長を助けるとされ、
満月の時期は月の引力が地球の水分に強い影響を与えるために、
土壌の水分が表面に近くなるとされている。
そのため、種をまくと水分が吸収されやすく発芽が促進されると考えられている。
これまで、満月と農業と意識しなかったが、
調べてみると面白い。
望=満月の逆に、朔=新月があり、
確かに、新月の時に木を伐れば、木が余分な水分つまり養分をあげていないので、
木に虫が入らず、長持ちするとされていて、11月の朔の時期が一番良いとされている。
さて、昨日は畑に10日ぶりに行った。
10月5日に播種した畑に、芽が出てきた。
大麦とライ麦。ともにかわいい芽が顔を出した。
どちらも、去年の三倍ほどの種子を蒔いた。
去年は種子用に蒔いたので、収穫し食べたり材料にしたりはしていないが、
今度の収穫後は、大麦は食用に。ライ麦はパン用に使う。
今年うまくいけば、麦の自立もいよいよ近づく。
満月時の水分を利用してすくすくと育ってほしい。
さて、そのライ麦だが、先日はアングランのパンを焼き、商品化に近いところまで来ているので、
次は、家事と本業である建築の忙しい合間を縫うように、ライ麦の試作を重ねている。
一回目の試作ライ麦パン。
フランスで教わった製法と同じで作ってみた。
ルバンが少し弱かったせいか、膨らみが少し足らず、詰まった感じにはなったが、
少しライ麦の酸味を感じる味はとても良い。まあまあ、最初にしては良しとしよう。
試作を重ねるたび、次回への改良点は見つかる。
私は、30年近く大工職人として生きてきた。畑は変わったが、職人としての「勘」は同じだと思っている。
その職人の「勘」でパンも最適化を目指していく。
さて、週が開けたと思ったら、早くも週末の土曜日。
時間が早く進むが、ゆっくりじっくりを意識し、時間を延ばすことで、
今を味わいながら今日も暮らしたい。
では、今日も素敵な一日を。
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