残り時間 2024・11・23
たくさんご依頼頂いた薪ストーブのメンテナンス工事も、
あと一軒を残し、だいぶ気持ちが楽になってきた。
煙突掃除はあまりやりたい仕事ではないのと、
自分のものは自分でできるだけ掃除して頂きたいので、
初回の煙突掃除だけお客さんと一緒に行い、煙突掃除のやり方を教えて回っている。
本来のストーブ屋なら仕事があり嬉いかもだが、
私の場合、それとは少し違っていて、あまり嬉しくない。
頼まれ事なので有難いと思い請けているが、本心は自分でやって欲しいものである。
というのも、私は明日24日が誕生日で48歳になる。
「人生50年」
織田信長が好んで舞ったとされる敦盛という能の一節。
「人生五十年、天下のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり」
この言葉は、五十年と言う人間の寿命が天の時間の流れに比べまるで夢や幻想のように短い、
という無常感を表現している。
織田信長の時代だと、私は二年しか生きられない。
これまで、47年間を生きてきたが、本当に驚くほどあっと言う間だった。
と、考えると、嫌な事などしてられない。
なので、自分の事は自分でして欲しいのである。
では、私は何をすれば楽しいのか?何をすれば満足なのか?
考えることがよくある。
一昔前は、伝統構法を後の世代に残そうとか、熱い気持ちはあったが、
今は全くなく、やりたい人が勝手にやるだろうと言う考えに変わった。
それは、弟子を受け入れ、次々と辞めていく中で、自分勝手で良いと言う考えに変わっていった。
では、私は何をしたいのか?私のやりたいこと・・・
近々の目標は、パン屋をオープンさせ、セントラルヒーティングの普及と、
開発中の薪ストーブの発売だ。
これらを考えた場合、自分の事でありながら、周りの人を幸せにしたいと言う気持ちから来ていることに気がついた。
自分勝手でありながら自分勝手ではない。
やはり、私の心にあるものは、
「世の中を良くしたい」
「人を幸せにしたい」
「人の役に立ちたい」
と言う思いが根底にある。
では、先述したことを実現するためには、第一に人のことだけを考えていたら実現できない。
先ず自分の心を満たさないといけない。
自分の心が一杯になり、溢れたものを人にあげたら良いのではないかと言う考えになった。
今の所の結論としては、自分がやりたいと思えることを、歳や時間やお金のせいにせず、
全力でやり切ると言うことだと感じている。
私の残された人生もあと二年。
と言う気持ちで、今を精一杯生きていこう。
そんな気持ちの47歳最後の日の朝であった。
では今日も精一杯楽しんで暮らそう。
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