かえるの子 2024・11・27
11月もあと4日。
会社を設立して早くも5年目を迎えようとしている。
とにかく、一生懸命だったので、時間の経過はとても早いものである。
この4年間に収穫したことは大きく、我が人生の中でも方向性が大きく変わった4年だった。
そんな4年間、人の動きもあり、いろんな人が関わっていった。
一昨日は、弟子希望の男子が使用期間にも満たない、1ヶ月と25日ほどで出ていった。
歳は23歳だった。世間では第一線で活躍している同年代もいるだろうが、
彼は、弟子入りして三日目に寝坊で遅刻し、挨拶や感謝も述べることもできず、
嘘を平気でつくような、悪の三拍子も四拍子揃った奴だった。
弟子入り数日で悟った私は、こいつの性格を一から治そうと、色々と口出しをしながら、
軌道修正を試みたが、寝坊癖は全く治らず。
挙げ句の果てに、嘘やごまかしをするので、私も我慢の限界が来たので三行半を叩きつけた。
私の人生の関わった人の中でワースト何位かに入るほど酷いやつだった。
私の家に居候をしていて、私生活から何かにつけ所作などを注意したり、気配りをしていたので、
家に居るくつろげる時間も気が張った状態だったことに、
彼が居なくなってから気がついた。昨日はとても気が楽だった。
家から去る際、家族には挨拶もお礼の一言もなかったそうだ。もちろん私にも・・・
さて、彼は何がしたかったのだろうか?
何を覚えに来たのだろうか?
なぜ、行動が一切治らなかったのだろうか?
全てではないと思うが、私は親の育て方と周りの環境が大きく関わっていると思う。
例えば、人にお世話になった時には「ありがとう」を言おうとか、
誰かと出会った時には挨拶をしようとか、
親に教えてもらったり、背中を見ながら成長するものである。
小学生でもできるようなことが、23歳の彼にはできない。
そもそも、挨拶や感謝は社会に出てから学ぶものではなく、子供のうちに学んでおくべきだ。
今の世代では、彼だけでなく他にも多くそんな奴が五万といる。
それはやはり、親の劣化だ。
戦後の政策のおかげか、拝金主義の世の中に変わり、自分のことしか考えない「我利我利」の世の中になり、
子供のことに目を向けない親が増えたからだと思う。
カエルの子はカエル。
そのカエルが劣化し、さらに劣化した子ガエルを育て、
そしてさらに劣化したカエルを育てていくと、その子孫は何十倍も劣化したカエルが出来上がってしまう。
近所の小学生でも、私が挨拶をしても返事はない。
先日の弟子にしても、近所の小学生にしても、その行動は全て親を映し出す「鏡」なのである。
人と関わらないと人は生きていけない。
人と関わることの一番大事なことは、「挨拶」と「感謝」だと思うが、
それができない奴が多すぎて、
こんなことを目の当たりにしていると、この日本もそろそろ末だなと思ってしまう。
やはり、地に落ちかけている日本を、良い方向に向かわせるのは、
当たり前のように挨拶や感謝ができることが、第一歩なのではないかと思えた出来事であった。
では、今日は気持ち良く挨拶をする日にしよう。
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