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喜ばれる存在 2024・12・4

12月に入り暖かな日が続くここ宍粟市。

さて、最近は現場に出る日が続いて、全然、自分のしたいことが手につかないでいる。
私の事業のベースは建築だが、現在、専属で大工工事をしてくれている職人さんが、
春から独立するので、私一人になる。

パンの事業が始まり、輸入の事、薪ストーブの開発、農業と別の事業を始めているので、
正直、私一人では到底立ち回れないので、春からの建築の仕事は入れていない。


大工を雇って仕事を続ければ良い話だが、30年近く仕事をしてきて思うことだが、
これまで、まともな大工さんに出会ったことがない。
そこらへんに大工さんは居ると思うが、高い技術が求められる弊社の仕事にはついてこられないと思うので、
大工を雇い入れることは完全に諦めている。
なので建築は自ずと閉じていくことになる。

大工という仕事はとても魅力的な仕事だが、
パンというワードが頭の右斜め前45度に降りてきてしまったので、
パンをやる気が満々になってしまったので、大工の仕事は一旦休止する。

大工の仕事は魅力的だが、もう一つ大工をやりたがらない理由がある。

私は、日本の文化でもある伝統構法建築や健康的な建物に魅力を感じ、
健康にも環境にも良い石場建てで自然素材しか使わない建築が本質だと考えているが、
その本質に気がついた住まい手が圧倒的に少ないところだ。
つまり、私の技術や経験が今の世の中には必要とされていないと感じているからだ。

頼まれ事をやって「喜ばれる存在」になることが人間の根本的な価値だとすると、
私の得意とすることや知識や経験を活かした頼まれ事が多くはないので私の実力が十分に発揮できないでいる。

他の事業も回り始めている今、私が現場に入り工事をする仕事は受け付けないが、
ベッタリと現場に出なくても良い、建築のワークショップやアドバイザー的な立ち回りは、精力的にやりたいと考えている。

実際のところ、土壁のワークショップや古民家を修理するワークショップは予定に入っている。
大工志望者に私の技術を後に残そうと弟子を採用しても続かないので、
一般の方に浅くであるが、広く伝えて行った方が、私が望む家づくりが伝わるのではないかと思っている。

建築の場合、私の価値がわかる人と繋がることで、
喜ばれる存在になり、実りのある人生を歩みたいと考えている。

では、良い一日をお過ごしください。今日も楽しんでいこう。





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