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有機農業 2024・12・18

カオスな毎日が続く。今日も朝4時前からパンを捏ね、
仕込みが終わり、今は、パンをカゴに入れ焼く前の発酵をさせている。
気温が低いので発酵器に入れ発酵を促す。

さて、昨日は月に一回の有機農業教室へ。

有機農業とはよく聞くワードで、無農薬的な農業のやり方のイメージだが、

調べてみると、
化学肥料や農薬、遺伝子組み換え技術に頼らず、自然界の生態系や循環の仕組みを活かして農作物を生産する農業のこと。
土壌や水、作物にできるだけ負荷をかけない持続可能な農業を目指し、環境保全や生物多様性の維持にも貢献する方法。
有機農業は単なる「無農薬」や「健康志向」の農法にとどまらず、地球環境を守りながら、持続可能な食料供給システムを築くための重要なアプローチとして位置づけられている。

有機農業教室とは、有機農業という言葉を提唱された、神戸大学名誉教授の「保田茂先生」の講座なのだ。
先生の講座はいつも、冗談混じりのお話ととても為になる話でとても勉強になっている。

しかし、なぜ、有機農業教室に通い始めたのかと言うと、お友達にお誘い頂いたのと、
やはり、自身が農業に携わっているので、きちんとした知識を身に付けたい思いがあった。

通い始めて講座を受けてみると、やはり、日本の農業は現代の建築と同じような構造で、嘘や偽りが多い。
野菜をたくさん収穫するために、化学肥料をたくさん使うことで、虫がつきやすい野菜になり、
虫がつけば農薬をやると言うイタチごっこの農業が続いている。
もちろんそんな野菜を食べると体にも良くない。
多くの方は、野菜を食べると健康になると思っているが、それは逆なのかもしれない。

昨日の講座では、こんなグラフが。

昭和35年を境に米や野菜が中心だった食生活から、乳製品や肉類が急成長している。
この時代に何があったのかと言うと、戦後の政策で、新生活運動たるものが起こり、
その当時、白米中心だったため、ビタミンB1不足による脚気が社会問題になっていた、
ビタミンB1が不足すると神経機能の低下や疲労感、集中力や記憶力の低下が招かれる事があり、
米を食べると頭が悪くなると言う誤解が広まった。
戦後、GHQの指導の元、パンや牛乳を取り入れた欧米型の食事が推奨され、
戦争が強い欧米人のように頭脳明晰になるには米食を減らすべきだと考えられた。

日本が転換期がいくつもある。
最初は、縄文時代から弥生時代へと変わる時には、朝鮮系の渡来人の影響で、
縄文人が北へ南えと追いやられ平和だった縄文文化が侵食された。
その後は、大きく変わったのは、やはり、明治維新だ。
この頃は西欧の文化は全て素晴らしいという風潮になり、この頃から日本の建築は悪くなっていると同時に、
拝金主義の世の中になり、日本人の質も大きく劣化した。
さらに戦後、GHQの政策で日本らしい日本は見せかけだけのハリボテのような中身のない日本になってしまった。

このまま進めば、後継の居ない日本の農業も建築も終わってしまうだろう。
今後、農業の後継者がどんどん減っていく傾向にあるが、
「クワが振るえる消費者」が増えないと日本の農業が消えると、保田先生は言われる。
つまり、小規模でも自分で畑を耕しながら暮らす人を増やさないといけない。

お金中心の世の中、つまり、消費者一辺倒の世の中になっているが、
若い人がもっと「生産」する考えを持たないと、日本はまた侵略されるのかもしれない。

講座後は息子が保田先生に抱っこして頂いて、
記念に写真を撮って頂いた。すごい先生に抱っこして頂いて有り難かった。

保田先生と瞬

有機農業教室も来月の講座で最終回になる。
ここでは参加者の方たちと新たな出会いもあり、実りの多い会だった。
参加してよかったと思っている。

さてさて、現場では囲炉裏室の床張りの作業が続いている。
板の幅が広く、両サイドの逃げが効かず、板の締め込みも大変で一枚張るのに往生して、
大工さんが作業してくれている。
素晴らしい張り上がりになっている。

苦労して手鉋で仕上げてくれたので床がピカピカで神々しい。

さて、年末までのラストスパートが始まった。
今日も、今から発酵中のパンを焼き、囲炉裏室の材料の加工、新たなお客さんの対応と、
また、カオスな一日になりそうだ。

大工だけの事なら考える量も少ないが、ここまで、色々と考えていると、
脳内が活性化され、数年前よりも容量が増えた気がする。
人間は能力の20%しか使ってないとされているが、思考をフル回転させて能力をもう少し引き出したいものである。

建築の材料を出し、ブログを書いていると時間が遅くなってしまった。
今日のブログはこの辺で。
では、今日も今日しかない貴重な日を楽しく暮らそう。





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