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桐の木② 2024・12・29

我が社の今年度の営業最終日。
とはいえ、私は年末年始の休業はあまり関係なく、普通の日々を過ごすだろう。

今日は3時半から、今年最後のパンを仕込んだ。
結構な量を仕込んだので、3時間ほどかかってしまった。
朝から半日分ほどの仕事をして、ただいま7時にブログを更新している。

さて、昨日の桐の木の続き。

齋藤さんは、3年ほどかけて丸太を回し、7年かけて板材を雨に当てながらアクを抜くと言う、
普通の人なら絶対しないであろう、変態的なアク抜き方法を自分で編み出し、実行されている。

こんな手間のかかる方法で乾燥とアク抜きをやっている材木屋さんは、日本中どこを探しても100%いないだろう。

齋藤さんは、試行錯誤を重ね、手間を惜しまず、材木が一番良い仕上がりになるように、
行き着いた結果この方法だったと思うが、
私は齋藤さんの変態具合に敵わないが、齋藤さんと同じように物事を追求する似たような性質があるので、
齋藤さんの気持ちが痛いほどわかる。


さらに、齋藤さんは、材料作りだけではなく、桐を植林するところからやっている。
しかも、桐は最低50年は経たないと材料にならない。
今度は10年周期ではなく、50年のスパン物事を考えておられるので驚きだった。



木のこと、山のことを、環境のことを一番に考え、行動される齋藤さんには本当に頭が下がる思いだ。

私の思考の中にも、最終は私の近隣の山の整備に取り掛かりたいと言う思いもある。
なので、最初に問い合わせした時から、何か心通づるものがあり、
会津に伺った時もすぐに打ち解け合い、何十年も友達だったかのような感覚だった。

大工さんで、なかなか刺激を与えてくれる人に出会えないが、
同じ木を扱う者として、超変態の齋藤さんに出会えたことは、
今後、私の仕事の指標となり、とても素晴らしい方に出会えたことは本当にありがたく、
とても感謝している。

会津と宍粟市で離れてはいるが、今後も齋藤さんとは、良い関係性でありたいと思える方であった。

今日のブログもこれから作業があるので、手短になってしまった。

では、今年度の締めくくりの営業最終日。
今年も残りの3日間のうちの、今日しかない今日を楽しみながら過ごそう。








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