通過点 2024・12・30
今年もに起こすところ2日となった。
今日から会社は休業だが、
私は朝から、昨日から仕込んだパン生地をこねる。
フランスで修行をし、レシピや方法を持ち帰り、帰国してすぐには建築の業務が多すぎて、
パンを作ることができなかったが、ここ数ヶ月、あれもこれもしながらだが、パンと向き合う日々が続いている。
フランスで気合を入れて覚えたが、やはり、湿度や気温の違いに戸惑いながらも、
粉に対する水分量や発酵時間を変えたりしながら、
数々のトライアンドエラーを繰り返した結果、最近は水分量や発酵時間の微調整方法を理解し、
精度の良いパンが焼けるように成長した。
はっきりとした今後の予定は立てていないが、パンはもう少し試作を重ねてから販売をしようと考えている。
さて、私の本業といえば伝統建築だが、伝統建築をやり進め建築を深掘りするうちに、
建築の闇に気がついた。
闇に気がつき、その他のことも調べるにつれ、
ここ日本はかなり深刻な事態に陥っていることに数年前に気がついた。
一番大きなきっかけはコロナ騒動。これまで見え隠れしていたものが鮮明に見え始めた。
しかし、それに気がついた人は少なく、いまだにマトリックスのような世界を突き進む人々が多い。
気が付かない人に気がつかそうとしても難しい。
具体的な事象にばかり気を取られていると、本質的なものは見えてこない。
では、それを自分に当てはめると、今のところ建築とパンが降りてきて以降、パンをやってはいるが、
パンを一生こねる気はない。
ある程度の道をつけて、その後は私の進むべき方向に進むことを考えている。
そう、私からすれば建築もパンもただの通過点なのだ。
通過点といえど、私の考える本質的なことの大事な一部なので、重要なことなのだ。
伝統建築は結構な深いところまでフォーカスして潜ってきた自負はある。
パンも、これから深いところに潜ろうといている。
何年間パンに携わるかはまだ未定だが、私はまあまあ凝り性なので、なんちゃってなことはする気はなく、
自分なりの理論を作り出し、本格的にやるつもりで、パンの世界でも高みを目指したいと考えている。
私は感覚的な人間だが、実は、細かなデータを取りながら日々を過ごしている。
建築に関していえば、作業の手間は、毎日作業時間を日々の記録としてつけていて、
ここ10年ほどはデータとしてとっていて、いつでも見返せるようにしている。
パンも、その日の捏ねた時間や発酵温度や発酵時間も記録しながら、
データを取りながら自分の感覚に落とし込んでいるのだ。
最近は3時か4時には起きてパンに向き合っていて、
温度や湿度が日々う違うので、発酵が自分の思い通りならず、
次はうまくやってやろうと、面白いから朝の早起きも苦にはならない。
今日はEngrain Epeautre Siegelのパンとブリオッシュの計15個のパンを仕込んでいる。
さて、これから、醗酵させているパンをオーブンに入れてこようか。
うまく焼けるか楽しみだ。
では、今年も残る二日間を楽しんでいこう。
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