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囲炉裏 2025・1・8

午前5時。外気の温度計はマイナス1℃。
一番寒いのは夜明け前なので、もう少し温度は下がるだろうか。

昨日は囲炉裏を作っている現場へ。
これまで、囲炉裏テーブルは何度か作ったことはあったが、
本格的な囲炉裏は初めてで、囲炉裏に詳しく、本を執筆されている大内さんに監修して頂き、
工事を進めている。

大内氏の囲炉裏の本

この本には、囲炉裏の作り方から、火棚のこと、薪火の使い方、薪火料理のことなど、
詳しく紹介され、火を使い暮らしをする方にはバイブルのような本だ。

囲炉裏は、薪ストーブや薪ボイラーのようにダイナミックな炎ではなく、
山に落ちているような小さい枝のような薪で暖を取れるのが特徴だ。
落ち枝なので、乾いていてすぐに燃料になる。
薪ストーブのように大きな薪を割って2年ほど乾かすのと違い、
山に入ればいくらでも手に入るので、薪集めが簡単でとてもエコなのである。

囲炉裏はコミュニケーションツールとしても優れていて、
囲炉裏の火は人の心を解放し時には饒舌になる。
火と料理を囲みながらコミュニケーションすることで、
最小単位の輪ができその人たちの結束が強くなる。

結束が強くなる人々を恐れたGHQは、戦後の生活改善運動で、
火を使う囲炉裏や竈門を駆逐して行った。
両手鍋からフライパンへ変わり食生活も変化した。
そして、現代のような病気が多く、人とのつながりが希薄な世の中になってしまった。

茅葺もしくは屋根方向に煙が抜ける古民家の改修をするのなら、
是非とも囲炉裏を作り活用したい。
そして、古き良き日本を取り戻したいものである。

さて、昨日から、その囲炉裏部屋に左官屋さんが入り、壁の仕上げ工事を行なってもらっている。

壁工事が終われば、建具と火棚を取り付ければ完成だ。

火棚は現在作業場で加工中で、火棚が交差する部分、組む部分の確認も行ったので、
今日は火棚を大工さんに作ってもらう。



さて、今日は岡山の古民家の見立てへ。
ここでは、春先に土壁のワークショップを行う予定で、
ワークショップの打ち合わせと家の見立てを兼ねて拝見してくる。
さて、どんな話になるのか楽しみである。

では、今日も今日しかない今日を楽しんでいこう。



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