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Kamut 2025・1・9

朝の3時半に起き、初めて購入した古代小麦のパンを仕込む。
初めて仕込んだのは「Kamut」という古代小麦。
皆さんはおそらく耳馴染みがないワードだと思うが、
私はフランスの修行先でも毎日仕込んでいた馴染み深いパンだ。

Kamutというのは商標で、ホラサン小麦と言われ、イラン北部のホラサン地方に紀元前数千年前から栽培されてとされ、
ツタンカーメンの墓から種が見つかったとされ、相当古い品種で、もちろん遺伝子操作はされていなく、
古代のまま純粋な形を保っている貴重な品種だ。

初期の農耕社会では食糧として重要な作物だったが、収穫量が少なく効率が悪いため、
現代のデュラム小麦に取って代わっていった時代背景がある。
品種としては、パスタなどに多く使われる、先述したデュラム小麦の先祖にあたる品種なのだ。
1940年代アメリカの農家がホラサン小麦を再発見し、「Kamut」という商標名で世界に広がった。

ここ日本ではおそらく栽培されている方はいないが、私は去年の秋にホラサンの粒を蒔き、発芽し、
現在は20センチくらいに成長している。
この地でうまく種を増やしていくことができれば、Kamut(ホラサン小麦)の自立も夢ではない話だ。

このKamutのパンは日本でパンにする人は少なく食べた方はほぼいないであろう品種だ。
修行先のパン屋さんは10種類以上の古代小麦を取り扱うパン屋さんだったが、
このKamutのパンが一番美味しかった思い出があり、
日本で小麦粉が販売されていることを知り、見た瞬間、値段を気にせず思わずポチってしまった。
その、小麦が昨日届き、夜には種を仕込み、今朝はパン生地を仕込んだのである。

気になるお味の方は、他の小麦にはない、濃厚で深いナッツのような風味があり、
ローストしたアーモンドやヘーゼルナッツを連想させるような香ばしい香りが特徴だ。
そして、砂糖は入っていないがほんのりとした甘味があり、しっとりとした食感がある。

私のイチオシの一つとして販売したいパンなので、うまく仕上げてリリースしたいものである。

さて、昨日は、岡山まで土壁のワークショップの打ち合わせへ。
自然派のご夫婦で、去年の土壁ワークショップに二度参加され、
その時に、私がパワーポイントを使って、土壁の話を織り交ぜながら、
現代の住宅事情や現代の闇のことをお話しさせて頂いたのだが、
土壁のことと、そのお話に共感され、ぜひ、自邸でもワークショップをして、
自分の親族やお知り合いの方に私の想いを広げたいとのことで、
今回ワークショップを計画することになったのだ。

私としては非常に有り難く、私がしたかった仕事なので、二つ返事で引き受けた。

昨日は、打ち合わせだったが、話していくうちに、
私が大工を始めたきっかけや、健康志向になったきっかけ、
現在の暮らしや、私の思想などをお話ししていたら、9時過ぎに始めた打ち合わせは、
気がつけば13時半になっていた、途中、お宅は一通り拝見させて頂いた時間はあったが、
結構な時間をお互いが話し続けた。

進む方向性が同じで、心が通じる方との会話はとても楽しい。
お相手の方も次に用事があったので、喋り過ぎたのを申し訳なく思うのであった。

4月29日に一回目の土壁を仕込むワークショップがすでに決まっていて、
内容はと言うと、午前は私のお話し会をして、午後から土壁を仕込むと言う段取りだ。

もしも気になる方がおられたら、私にご連絡頂ければ詳細はお伝えさせて頂くので、
お気軽にお問い合わせください。

さて、今日は、囲炉裏工事をしている現場の作り物予定している。

今日も色々とやることは多いが、
今日も今日しかない今日を楽しんでいこう。








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