1. HOME
  2. ブログ
  3. 無  2025年11月14日

無  2025年11月14日

何ヶ月ぶりのブログ。

気がつけば日の入りも早くなり、一雨ごとに朝晩の冷え込みもキツく、
暖房が欲しい季節に入ってきた、そんな季節といえば、木の伐り頃に入ってきた季節だ。

さて、6月28日にパン屋を開業して、3ヶ月は週に5日の営業で9月一杯まで営業した。
これまでに見えなかった課題がたくさん見つかり、
オープン時に誓った、3ヶ月間は週5営業の目標を早々にやめ、
10月は週三日営業、11月は土日だけの週二日営業に切り替えた。

というのも、有難いことに土日の営業はたくさんのお客様が、方々から来てくださっていて、
本当にありがたく思っている。
しかし、平日となると辺鄙な田舎での営業は、知名度の低さと相まって、お客様の足はまばらで、
「待ち」のい時間が多く発生する。
じっとしていられない私としては、何もせずにじっと待つことが苦痛で仕方がない。
なので、11月からは建築の仕事の請け負いを戻していこうかと考えている。
というより、年内は十分、建築の仕事が埋まっていて、身動きが取れない。
そう、皆様に必要とされる方向に柔軟になびいていこうかと考えている。

さてさて、ここ数ヶ月、頭から離れないことがある。
それは、春まで4年間勤めた大工さん◯氏のことが、頭をよぎって離れない。
なぜなら、良い形で私の元を去っていかなかったから。

私の大工人生といえば、在来工法の二人の親方から学び、その後、憧れだった伝統構法への道へと進んで行く。
在来工法から伝統構法の世界に飛び込むのは、高い壁があり、その高い壁は父の死と引き換えに飛び越えられたと考えている。

というのも、東日本大震災の二日前に、父は自分で死ぬことを選び宇宙に帰っていった。
発見したのは母親で、母親の悪い思い出を一刻も早く消し去るために、実家を解体し、新たな家を建てた。
どうせやるならと言うことで、高い壁であった、「伝統構法石場建て」の工法で家を建てることになった。
やはり高い壁だけあってか、色々と障害は多く、時間を惜しまず建築に没頭した。
無事に家を建てたその後も、運良く、伝統構法の家の話が舞い込み、
試行錯誤し、私なりの独特な仕事の進め方を確立させていった。

そんな技術的なことを後の人に残したいと想いながら過ごしていた時、
◯氏から私の元で伝統的な仕事を覚えたいと言う申し出があり、私は迷うことなく彼を受け入れた。
そう、わざわざ家業が工務店という敷いてあるレールを捨て、宍粟市に移住してきたのだ。

仕事のわからない当初の彼は、真面目で、私のアドバイスも素直に聞き入れていたと思う。
わざわざ移住までしてきた彼のことが可愛く、
一・二年は彼のことを信じ込み、無償の愛を注ぎ続けた。
当時は彼のことを信用していたので、会社の建築のことも全て任そうと思っていた時期でもある。
彼が数年後にその意思があればそうして欲しいと願っていた。

しかし、一・二年が過ぎた頃、彼のメッキが剥がれてきたのを私は見逃さなかった。
詳しい事はここでは触れないが、
そう彼は、相当なテイカーだったと私は解釈している。

それを感じた私は、無償の愛はなくなり、彼もそれを感じたのか、宍粟市離れ自分の道を歩むことと決めた。
まあまあそれはそれで仕方ないと思っていた。

そして、私の意思を継ぐと信じて、私の大事にしていた大工道具を数点を彼に無償で譲っていた。
しかし、それとは違ったので、彼がここを去るときに返却を求めた。

数点は返却したものの、残る数点は頑なに返さなかった。
と同時に、これまでの不平不満を爆発させ、怒声を私に浴びせ去っていったのであった。

私は、どの人とも争いは苦手で、あまり、相手と口論にもなったことがないので、
そうしたときに、全くのアドリブが効かず、一方的に◯氏から、怒声を浴びせられたのである。

その時は、自分なりに腑に落とし忘れようとし、半年が経ち、ようやく忘れかけたときに、彼ら夫婦が、宍粟市のマルシェに出店することを知る。

彼は私に罵声を浴びせたことを、悪びれずに、わざわざ遠く離れた宍粟のマルシェに出店してきたのである。

それを知り、またその時のことがフラッシュバックして、嫌な思いがぐるぐるして、
モヤモヤが取れないのである。
そろそろそのモヤモヤを取りたいので、私の思いを独り言として、ブログにしたためたのである。

ところでテイカーとはなんなんだろうか?

テイカーとは、
「自分の利益を最優先し、与えられるものを当然と感じ、他者より得をすることを求める人」とある。

テイカーの本質的な性質

1) 自己中心性が強い

まず「自分がどう得をするか」を基準に判断する
周囲の感情や負担に意識が向きにくい

2) もらうことが“当然”だと思いがち

相手の善意を“サービス”として受け取りやすい
ありがとうより、不満が出やすい

3) 承認欲求が非常に強い

「すごいと言われたい」
「評価されたい」
「自分が優位に見られたい」という欲求が中心

4) 外側からの評価に依存する

自分の価値を他人の言葉で確認する
だから否定されると強く反発する

5) ギバーから奪うのが得意
情に厚い人
技術を惜しみなく与える人
優しい人

こうした人の「無償の愛情」を資源として吸収する。



何だか全てがうまく当てはまってる。納得した。

しかし、テイカーというのは、自分がテイカーだと認識していないので、
タチが悪い。

私がこれまでなぜ、ここまでどうしても腑に落ちな勝った原因は、
私が、身を擦り減らして、蓄積させた大工技術や経験はお金では買えないし、
簡単に人に譲れるものでもない。

彼には彼の言い分があるのも十分わかってる。
しかし、彼は給料をもらいながら、私の一番大事にしていた、私が数十年間をかけて蓄積させた大事なものを与えてもらった大事な人だし、目上の存在でもある私に、夫婦ともに感謝の言葉もなく最後の最後に不満を爆発させ辞めていった。
そうした「誠意」や「人生の時間の蓄積」をぞんざいに扱われたのが許せないのである。

その反面、そんなテイカーである彼が私の元を去るということは、
これまでの数年間苦しめられてきた私にとっては大きな利益だと考えている。

しかし、こんなことを頭の中でループさせていても終わりがないので、彼がテイカーであり、別の次元にいる人だと思い、自分で腑に落とし、このことをこのブログで終わらせようと思っている。

終わってしまったことなので、彼のことを「地に落ちろ」とかも思わないし、
彼が活躍しても嬉しくもない。彼は私の中では「無」
彼のことは無かった存在とし、忘れることとした。

終わり 思いも吐き出せたし、さて、気持ちを切り替えようか。

トロワプロジェクト株式会社 代表取締役 小川芳治

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


関連記事