火のある
暮らし
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火のある暮らし
荒れ果てた日本の山
人は、長い長い間、火と共にありました。煮炊きの為、暖を取るため、あるいは信仰の為。近年のように電気やガスで生活を始めたのは、燃料革命以降の事でごく最近の事です。
かつての日本は、農家が日常的に焚き木を拾い、家畜のえさになる下草を刈り、堆肥に漉き込む落ち葉を集め管理してきました。山は人が利用することで適度に管理されバランスのとれた林の生態系が維持されてきましたが、生活様式が激変した今、山と人間の関係は希薄になり、日本の山は荒れ果てています。
他者に依存し過ぎた日本のエネルギー
生活の根本であるエネルギーを遥か遠い国から運んできた化石燃料や電気エネルギーに依存している、現代日本。台風や地震などの自然災害が起きれば、料理をすることはもちろん、暖をとる事やお風呂に入ることも出来ず、挙句の果てには、トイレの水でさえ流すことができないような脆弱な暮らしをしています。
火の魅力
火には人の五感を満たして様々なイメージを喚起し、時には怪しい幻覚をも呼び起こす不思議な作用がある。ゆらゆらと一瞬も固定することなく変幻し明滅する赤い炎は、我々の目を楽しませ、煙のにおいは嗅覚を刺激する。ぱちぱちとはぜる音、樹液や蒸気が噴き出す音。冷えた体を暖かく包み、おいしいにおいも漂ってくる。じっと火を見つめるうちに時間の感覚も麻痺して妙にゆったりとひそやかに安息したり、逆に言い知れぬ興奮を覚え、いつになく冗舌になったりもする。火は人間の根源的な記憶を呼び覚まし、神々の祖霊の棲む世界へいざなう最古のマルチメディアだ。(焚き火大全引用)
生活に火を取り戻す
スイッチポンの便利な生活から、少し不便だが、エネルギーを自給できる生活に少しづつでもシフトすべきだ。その為には、燃焼機器が欠かせません。数年前から、薪ストーブと薪ボイラーを扱っていますが、年々設置軒数は増えています。燃焼機器が増えることで、薪の消費量をあげる事が、地域の山を守り、人々が自立した生活をするきっかけを与えます。
スペイン製 PANADERO社薪ストーブ
取り扱いの薪ストーブは、スペイン製PANADERO社。このストーブの特徴は、鋼板製でバーミキュライトが内包されているので高温に強く、針葉樹でもどんどん燃やせます。樹種を選ばないストーブなので、地域の山にはえている木はすべて大事な資源になります。