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日本の住宅 2021/11/25

寒さが急に増して冬ようになってきたここ宍粟市。ウチの事務所があるこの場所は冬場は北部の天気で、時雨が多い。兵庫県北部や鳥取の冬場では、弁当忘れても傘忘れるなというくらい雨がおおい。

さて、皆さんは日本の家の平均寿命をご存じだろうか?

グラフを見ての通り、日本の家は30年足らずだ。これは異常な数字で、これだけ日本人は浪費をしていて、幸福度が低いのもうなずける。
どうして30年足らずなのかを考えたところ、いろいろな要因がある。それは、工法や材料のチョイスが悪いからだ。


現代の一般的な住宅は、構造材は高温で乾燥させる「人工乾燥材」が主流で、これは高温で強制的に乾燥させるために木の油分が抜け、もはや木ではない。ウチでは高温乾燥材は死んでも使わないし、使えたとしても薪にしかならない。
外装にはサイデイングと言われるものが主流で、これは目地にコーキングを打ち込むのだが、コーキングの耐用年数が10年もない。
屋根には、カラーベストと言われる、セメントで固めた薄いセメント板を屋根に張り付ける。このセメント版には塗装がしてあり、この塗装も10年は持たない。
内装床には合板フローリングで、これも10年もしないうちに残念な使用感になり。
内装壁は石膏ボードにビニールクロスで、これも10年もしないうちにめくれたり変色したりと残念な風合いになってくる。
前述の事の共通点と言えば、すべて本物に似せたようなもので作られていて、すべてにおいて耐用年数が短く、
ここに問題点があるように感じる。
近年の家は、家を建てて、10年周期でメンテナンスにお金がかかるように出来ているのだ。
例えば、30年住んで、家がボロボロになってきて、さあメンテナンスということになったとき、メンテナンス費用が高額なので、そこまで掛けるなら建て替えようかという思考になるのではないかと思う。

前述の合板フローリングと壁のビニールクロスは短年数で残念な風合いになるだけではない。
それらの素材は帯電しやすいのだ。帯電しやすいということはホコリが溜まりやすいので、ホコリの中にはカビやダニの死骸が潜んでいて、それらはアレルゲンの原因だ。
アレルギー罹患率が増えてるのはこれらも大きな原因ではないかと思われる。
あとは、合板フローリングとビニールクロスクロスには接着剤が使われていて、それらはもちろん化学物質で出来ている。その中で生活すればもちろん免疫力も下がる。
このように大枚をはたいて建てた家が、病気の原因になるようでは目も当てられない。

現代日本は、短年数で家を建て替えることと、病気になりやすい家に住むことで、住宅と医療費でGDPをあげるように出来ている。
日本人の8割9割はそのことに気がついていない。このブログを読まれているあなたその事に気が付かれた方なのでしょう。
このボケにボケまくってる現代日本。ホントの事に気が付く人が増えることを切に願う。

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