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合言葉 2022/11/11

山といえば川というように、
建築業界では、
壁といえば石膏ボード。
床といえば合板フローリング。
まるで合言葉。当たり前のようにこれらの素材が使われる。

これらの材料は使い終えても産業廃棄物にしかならず、
石膏ボードに関しては、とてもタチが悪く、
水に濡れるところに放置すれば、硫化水素が発生するような恐ろしい素材だ。

産業廃棄物の処分は、安定型と管理型があり、
安定型は雨水などにさらされても性状が変化しない。

管理型は、雨水などにさらされるとガスが発生する恐れがある品目だ。

なので、石膏ボードは管理型の処分場に廃棄され、
処分費も高額だ。

最終処分場ができるとなれば、各地では反対運動が起こり、
なかなか最終処分場の建設は難しい昨今だが、
建築は今現在もどんどんとゴミを量産し、需要と供給が間に合っていない。

あと、石膏ボードは、石炭から電気を作る際に出た燃えカスが使われ、
それを住宅に使っていて、言ってみれば産業廃棄物の先延ばしな訳だ。

電気をジャブジャブと湯水のように垂れ流したツケが、自分のところに帰ってきているように感じる。
まさに天に向かって唾を吐いている状態だ。
地球環境の事を考え、生活の仕方も考えないといけない。

話を戻して、現代日本の壁のほとんどは、悪の根源のような石膏ボードが使われるが、
私は数年前から絶対に使わないと心に決めている。
ウチでは基本的に壁といえば、通し貫に竹小舞下地に土壁をつける。

それができない、改装などの現場には、「木ずり」を使う。
木ずりとは、杉の板を10ミリ×40ミリほどの柾板を使う。
ちなみに柾板を使う訳は、杢を使えば壁を塗った後に木が動いて壁が割れる可能性があるので、
動きが少ない柾板を使う。

宍粟市内で工事をしている現場は、宿になる予定で、
その現場では木ずりが打たれ、発酵された土壁が塗られる。

発酵した土壁は室内環境を変える。
地球環境にも優しく、良い空気の宿を泊まられては如何かな?
詳細は宿がオープンする頃にはお伝えする。

今日のテーマの合言葉。
我が社の合言葉、それは、健康と環境に良い家づくりだ。

今日も一日楽しい日を過ごそう。
have a nice day

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