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理想の形

暖冬の影響で、暖かな1月の終盤。冬は寒くないと後々いろんな事で悪い影響が出てきますが、仕事をする上では気候が良いのは有難く、日々の仕事がはかどります。

最近は毎日のように古民家改修工事の構造材を作っています。今までなら、製材された材を購入し、自然乾燥させていましたが、Wood-Mizerを手にした今では、原木を購入し自家製材しています。製材機の利点の一つは、丸太から必要とする材を取り、その残りの辺材が、化粧の造作材、下地材になります。写真は今日、製材した材です。

製材された桧材

一本の丸太から、4本の材が取れましたが、写真の一番左の材が、構造材の足固めになり、残りの3本は比較的節が少なかったので、見切材、枠材などになります。そして、さらにその辺材の材にならない部分もあるわけで、その部分は、薪ストーブの燃料になります。さらに、おがくずや表皮は近くのバイオマスの工場で細かく砕かれ牧場の牛床に使われます。

製材のコアの薪

さて、この辺材薪は、ヒノキの針葉樹なので、日本に多く存在する「鋳物製ストーブ」には適していません。そこで活躍するのが、小川建築(小川ストーブ)が取り扱っている、PANADERO社の薪ストーブです。PANADERO社の薪ストーブの特徴は、「鋼板製」の本体にバーミキュライトが内包されている為、針葉樹のように高温になる薪でもガンガン燃やすことができます。

大工が製材機と薪ストーブを扱い、地域の資源を使えば、これまで材料や燃料を買うために使われていたお金が地域内にとどまり、地域にお金がとどまれば雇用を生み、雇用が生まれれば人口が増え、地域は元気になります。

地域の木を伐り、建築材を製材し、材を取った残りが薪ストーブのエネルギーになる、この一連の流れは最高の「理想の形」だと実感していて、この流れが、日本中に広がることで、荒廃した山の整備が進み、過疎化の進む地域が元気になり、閉塞感のある現在の日本が良くなるのではないかと思います。


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