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発酵土壁 2022/11/13

宍粟市での宿の工事は進み、数年間寝かせた土がようやく日の目を見ている。
数年前から作ってる土壁。定期的に藁を切り込み育ててきた。
いろんな人が携わってきたので、かなりの手間が掛かっている。
なので、この発酵土壁は値段のつけようがない。まさにプライスレスだ。

藁一本には1000万個の納豆菌がいて、土と藁を混ぜることによって、
納豆菌などの微生物が繁殖して発酵する。
なぜ発酵させるのかというと、
発酵すれば藁が溶けて細い繊維質になる、
その繊維質が土と絡まることにより強くなる。
また、藁から溶け出たリグニンが接着剤の役割になり、
より一層土を強くし、地震時の最初の抵抗勢力になる。

というのが理由で土壁発酵を始めたのだが、
思わぬ発酵土壁の副産物を発見した。
なんと、発酵土壁を塗ると室内環境が良くなるということだ。
それは、自身の実験でも確認できた。
それからというもの、絶対に発酵させた土壁を使うことに決めている。

左官屋さんの熟練の技

来年には最高の室内環境の宿が完成する。
お楽しみに!!

今日も楽しい一日を。


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