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こだわり 2022/11/16

私は「こだわり」という言葉が大嫌いだ。
たまに人からこだわってますね。って言われることがある。
私が思うこだわりというのは、
どうでも良い細かいことに執着する事がこだわりだと認識している。
わたしが伝統構法・石場建てをやってるのはこだわりでもなんでもなくて、
当たり前のことだと思っている。

しかし、世間一般の工務店は、アホの一つ覚えのように、
基礎作り、土台を据え、柱と柱の間には筋交を入れる。
壁といえば石膏ボード。
床といえば合板フローリングを使い家を造る。
私から言わせれば、
住まい手の事なんて全く考えず、
未来の世代に出るゴミの事も気にせず、
ただ自社の利益だけの為の建築にしか思えない。
そう、我利我利の建築だ。

明治時代以降、拝金主義的な世の中になり日本人の質が劣化すると同時に日本人の質も大きく劣化した。
建てた家を見るだけで、
その工務店が何をしたいのか?
住まい手が何をしたいのか?がわかる。
建築は住まい手の人格が出ると言われている。
造ったものは嘘をつかない。

さて、先日、小川建築時代に建てた家「越屋根のある家」の経年変化後の写真撮影をプロにお願いした。
このお宅は、設計から完成まで3年の期間を要して出来上がった、私の渾身の力作。
10ヶ月かけ墨付け刻みをしたのだが、毎日が精魂尽き果てる想いで造り上げた。

お施主さんも喜んで住まれていて、いつ伺っても綺麗に使われていて、
家に対する愛着や愛情を見てるだけで受け取れる。

その写真がようやく出来上がったのでお見せしたい。



ケミカルな素材で出来ていれば、年々化けの皮が剥がれるわけだが、
ほとんどの素材が自然素材なので、使うたびに風合いがでて良い雰囲気になる。
今後も、大事に使って頂き楽しんで暮らして頂きたい。



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