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資源 2022/1/11

世間の三連休も終わり、また、新たな週が始まる。
さて、先日のピザの写真を入手した。
自家製生地で薪ストーブで焼き上げるピザ、
近い将来、薪ストーブピザ屋を開業して、皆さんにも食べて頂こうかと目論んでいる。


さて、アーティストの改修工事。解体工事は順調にすすんでいる。
解体工事を自分たちの手でするのは大きな意味がある。
解体をすると、もちろんたくさんの廃材が出る。
受け入れ先はいろいろで、
瓦・コンクリートガラ・タイルなど細かく分別しないといけない。

その中でも、廃材処分の大半を占めるのが、土壁と材木だ。
土壁は土と藁が混ざっている為、処分が難しく産廃の中でもかなりの高額の部類に入り、
引き取ってくれるところはほとんどない。



しかし、土壁は解体し練り返すともう一度使えるという大きな利点がある。
我々、伝統構法に携わる大工としては、持って行くところのないゴミではなく、資源だ。
この現場ではフレコンバックに4袋分の土壁が出た。
解体した土壁は、土場にてもう一度再利用させる。

あと、本来ならややこしいのは材木だ。

廃材を切る木村大工


普通の解体業者ならチップ屋に高いお金を払って運賃をかけて処分しに行くのだが、
ウチでは、我が家と従業員の西川家に薪ストーブと薪ボイラーがあり、
それぞれの家庭でのお湯を沸かすためのエネルギーになる。

木の使い道といえば、大きく分けて、建築用材か燃料だ。
本来の用材としての役目を果たし、その後はエネルギーとなって木の寿命を全うする。
これこそが木の本当の使い方ではないだろうか。

そこらの、チャラいSDGSとはわけが違う。
合板や石膏ボードのように作った物がその時だけで終わるのではなく、
次の世代に資源になる素材で家を作るのは肝要で、
本来の建築はこうあるべきだ。



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