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長尺材 2023/1/13

製材二日目。
今日は大物長尺9m材。

正直言って、これまで6mを超える長尺材は取り扱ったことがない。
作業場のサイズや価格の事を考えたら現実的に使えなかったが、
自社で丸太を出せるようになった事と、デカい工場がある事、そして製材機がある事でようやく実現した。

長尺材は高い。自社で伐り出せたから良かったが、
例えば4mの丸太の太鼓梁を注文して製材してもらったとして、立米単価70,000円ほどと仮定しよう。
6mになると2.5倍以上の190,000円。
7mになると3.2倍220,000円。
9mにもなると4倍近い260,000円だ。
末口30センチの9mの丸太が0.81立米だとしたら、一本単価 210,000円もするのだ。
普通なら絶対に手が出せない代物だ。
それだけ、長尺材というのは市場価格が跳ね上がるのだ。

どんな名工が作った継手よりやはり一本物が絶対的に強い。
自分達で木を伐り出せるようになったので、梁の継手を入れる選択肢はなかった。
ただ、9mの製材は初めての経験だったので心配だった。
なぜなら、製材機のレールが7mほどしかかからないからだ。
レールを買って延長したら良いのだが、そのレールがまあまあ高い。


丸太を切る西川大工


製材機のレールからはみ出しながらも案じたほどでもなく簡単に製材できた。
とても嬉しい結果だ。

今回の9mの長尺材を製材できたというのは、大きな進歩で今後の選択肢が大きく広がり、
革命的な一日になったのだ。本当に良い日だった。

さて、昨日で製材は全て出来たので、残る後処理に掛かる。
その後は次に取り掛かる、墨付け刻み工事の段取りだ。

次々と楽しみな工事が押し寄せてくる。

今日も一歩一歩、今目の前で起こる事を楽しみながら過ごそう。

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