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ひかりつけ 2022/9/30

増築工事は進む。
面積にして13平米ほどのお風呂とサウナ室の小さな増築工事だが
計算通りに作業は進まない。
今回の工事は、2箇所だけだが柱の足元に自然石を使用した。
角の材料に角の材料を合わすのは簡単だが、丸味のついたものに合わせるのは技術が必要だ。

ひかりつけた柱

自然石の形に柱をピッタリと合わせる技法を「ひかりつけ」と呼ぶ。
削っては合わせの作業を何度か繰り返し合わせている。
写真では見えないが、柱の側面部分は少し隙間はあるが柱の芯の部分では石に当たっている。
柱の側面が柱に付いていたら、割ける勝手になるので、柱の荷重を芯の部分で受けるように作業している。

さて、昨日は2箇所の柱のひかりつけの作業を終え、夕方には登り梁を納めて完了した。

最後に納めたのは古材の松梁。
柱の柱頭部分も梁にひかりつけて納めている。
柱頭と柱脚共にひかりつける作業はとても難易度が高く、
失敗は許されないので、大工としてはとてもリスクはあるが、
その作業とリスクを楽しみながら組み上げた仕事は格別だ。

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