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初日 2022/1/1

皆様、あけましておめでとうございます。
ここ宍粟市は雪が降り続き、近年稀に見る降雪量で、
初詣にも行きたくないくらい積もっている。

さて、今日もいつも通り4時過ぎに起き、
読書をし、ブログを更新し、いつものルーティーンで過ごしている。
いつも通り、タイトルの日付を2021年と入れるぐらい、年を明けた気がしない元旦だ。
今日も今日で、工場にある膨大な量の在庫の棚卸の事務処理が待ち受けていて、
正直、正月気分なんて微塵もない。

やはり毎年毎年仕事に追われ、いつもと同じようなスタートを切っているのだが、
今年はどんな一年になるのだろうか。

ありがたいことに、建築の工事は今年一年分の仕事は十分すぎるほど一杯詰まっている。
あと今年は経営のあり方や考え方をバージョンアップさせていきたいと思っている。

ご存知だとは思うが、ウチの会社では、
伝統構法建築・薪ストーブ・薪ボイラー・薪の製造販売・製材・材木の販売・農業と多岐に及んでいる。
もはや建築屋のレベルを超えていて、食・住・エネルギー自ら作り出せる尊い仕事だと自負している。
とはいえ、メインの仕事はもちろん伝統構法建築だ。

さて、皆さんは家づくりをするときにどのようなビルダーにオーダーするのだろうか?
携わっている側からすれば、ビルダー探しは本当に難しいと思う。
同じ伝統構法を謳うビルダーでも、使う材・仕事の質・想いがそれぞれ違い、
伝統構法を謳うだけで、いわゆる「なんちゃって伝統構法」な輩も多い、というか、それがほとんどではないだろうか。
あと、自然素材住宅を謳い、石膏ボードを貼りまくっているビルダーもある。
このようななんちゃってビルダーが星の数ほどいるので、ひっかけ問題を解いているように難解だ。

手前味噌だがウチは、前述の輩のビルダーとは一線を画している。
たまに、地元の若手大工と比べられる事があるのだが、
例えば、横綱と小学生が相撲で対決するくらい、仕事の質・使う材・仕事に対する想いなどの次元が違い、
それは火を見るより明らかだ。

さて、ではなぜ伝統構法建築をやるのか?そして、なぜそこまで自信があるのか?
答えは単純で、理念がしっかりしている。
その中の答えは三つあり、

一つ目は、
「安心して住める家」だ。
地震国日本。日本の気候風土などを考え、最良で最強の建築方法を深く掘り下げ考えると、
伝統構法による石場建ての家での建て方の一択でしかない。

二つ目は、
「健康的」。
人間の健康は、口から入るものと、肌に触れるもの、心の感覚で決まる。
無垢の木と土に囲まれることで、良い空気を吸い、
無垢の木と土に囲まれることで、埃の出ない環境を作り、アレルゲンの原因を抑え、
無垢の木と土に囲まれることで、リラックスして、脳のストレスをやわらげる。

三つ目は、
「環境」。
家を使い終わっても、産業廃棄物が出ない事が肝要だ。
使い終われば、木はエネルギーになり、
土は練り返せば何度でも使える。

先行きが不透明な理不尽な事が横行している現代日本。
我々大工が家を建てる時に使う材をのチョイスを少しだけでも変え、
健康や環境のことを、考えるきっかけを与えるだけでも、世の中は大きく変わる。

我々の使命は、自分のできる仕事である建築から世の中を変えて行く事。
商売だけではなく、我が人生をもって取り組むテーマである。
建築から良い世の中に変えていく、まさに「世直し」の仕事なのだ。




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