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うだつの上がる家 竣工写真

規模が大きかったこともあり、数年間かけて施工してきた、
「うだつの上がる家」が、ウッドデッキや少しの工事を残しているが、ようやく竣工した。

もちろんだが、新建材、石膏ボードは不使用だ。屋根と床下は断熱材も無くした。

先ずは外観から。
妻側に上がる「うだつ」と越屋根が印象的な外観だ。

うだつとは、「卯建」「宇立」という漢字があてられ、もともとは、隣家との延焼防止のために建てられた防火壁のことです。昔は、町屋が隣り合って連続して建てられている場合に、隣家からの火事が燃え移るのを防ぐために造られていた。江戸時代中期頃になると、装飾的な意味合いが置かれるようになり、

 うだつを上げるためには、それなりに費用が必要だったことから、「生活や地位が向上しない」「状態が今ひとつよくない」という「うだつが上がらない」の語源となったと言われている。

玄関を入ると純和風の落ち着きのある玄関。
栃の木の式台。ホールは畳が敷かれている。
正面の建具はこのお宅で以前に使われていた建具をリメイクした。

右手側には蔵の入り口が見える。

正面に見えるのは大容量の下駄箱。

中へ進むと、洗面所。
洗面台も杉でしつらえた。

大きなSKの水槽。ハニカムのブルーのタイルが引き立つ。
棚も鏡も杉材で仕上げた。

脱衣場には大容量の棚。


お風呂には、杉赤の無地の板を張った。
節のある木とない木では表情が違い、節の無い木はより一層高級感が増す。

増築部分は登り梁で納めて、お部屋を開放的に見せている。
キッチンは、ステンレスの天板に杉赤身で組み立てた。

キッチンを振り返ると、作業台と収納棚。

私の設計では、キッチンの動線上に薪ストーブがあるのが理想的と考えていて、
薪ストーブの天板にヤカンをかけたり、カレーやシチューの鍋をかけ煮込んだりの具合が良い。

キッチンを抜けると食品庫があり、
これも作り付けの棚を置いた。

振り返ると蔵の入り口。
このお宅には実は二つの蔵があるのだ。
二つの蔵も改装済みだ。

リビングには収納棚と勉強机。

TV台も制作済み。
裏側には本棚をつけた。

越屋根に抜ける吹抜け部分。
一階の掃き出しから、越屋根へと上昇気流で暖かな空気を押し上げ、
家の中の空気を動かすことで、風を発生させ、エアコンをできるだけ使わないように、
経済的に体に優しく涼しく過ごして頂くのが目的だ。

このように見所が盛り沢山の、うだつの上がる家。
施主様も今では入居され、快適に暮らされている。
素晴らしい家ができたと大喜びだ。

ご家族の皆様が健康的に幸せに暮らして頂くことを私は心から願う。





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