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物を大切に 2022/10/12

昨日は薪ストーブの工事。
今回は珍しい既存ストーブにDINAKの煙突を取り付ける工事で、
お知り合いにご紹介頂き工事をさせて頂いた。

写真は、アンデルセンストーブ。
アンデルセンストーブとは個別のメーカー名ではなく新宮商行が取り扱う薪ストーブの総称になるようだ。
このストーブはお客さん自ら新宮商工に依頼し購入されたもので、
なんと、40年も使い込んだ思い入れのある一品だ。

やはり使ううちに中の部品も傷んで取り替え部品も無くなっていく。
燃焼室のバッフル板が熱でグニャグニャに歪んでいて、
バッフル板の交換と煙突の取り替え工事をとある薪ストーブ屋に依頼したら、
あっさりと断られたようで、お知り合いを介してご紹介頂いたという流れだ。


40年使いこんで、愛着もあるし、思い出もあるこのストーブをどうしても使いたいということで、
バッフル板の交換と「壁出しシングル煙突」から「屋根出しダブル煙突」へ煙突を取り回す工事だ。

ウチの煙突工事ではほとんど壁抜きの工事はしない。
壁抜き煙突は悪いことが三拍子揃っている。それは、
一つは、排気効率が悪く、曲がり部分に煤やタールが溜まりやすい。
一つは、曲がり部材が必要で煙突代金が高くなる。
一つは、ブラシを入れにくいのでメンテナンスがしにくい。

なので、ウチの煙突工事はほとんど屋根抜き工事で施工する。
一般的に屋根を抜いたら雨漏りがするのでは?と言われるが、
そこは建築のプロなので、二重三重の方法で雨漏りをさせない施工をする。

屋根抜き施工後

無事に煙突工事も薪ストーブの設置も完了し、一日で作業は完了した。
薪ストーブも色を塗り直し、綺麗になって41年目の薪ストーブシーズンも始まった。

無事に火入も完了


煙突設計が変わり、煙が返ってくることがなくドラフトが良くなったことで、
立ち上がりも良くなり生まれ変わった薪ストーブ。お客さんには大変喜んで頂いた。

物は生き物である。
物を大事に使えば、物は持ち主のために喜んで働くようだ。
愛着を持って物を扱いたい。

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