本当の家づくり

本当の家づくり

現代日本の住宅は、どれをとってもニセモノばかりだ。ただ工法がニセモノだけならまだ良いが、使う建材が「木」ではなく化学物質から出来ていから部屋中に化学物質が充満し、その空気を吸って生活するので、体の免疫力が下がり病気になりやすい。ニセモノの材でできたニセモノの家で住みながら不健康になり、医療費は国家予算の約半分にせまる勢いでジャブジャブとお金を垂れ流している。ニセモノで出来た家は、愛着がわきにくく大事に使わず劣化も早く、日本の家の耐用年数の平均は30年足らずだ。短寿命の家で施主がお金を浪費するだけなら授業料として片づけられるが、ニセモノの材で出来た家は使い終えればもちろん自然に還らないので環境の悪化が進む。また、現在の多くの家の建築方法は在来軸組工法だが、この工法は、水平部材を追放し柱の曲げ抵抗を完全に無視した造りで、筋違やコンパネを金物で補強し壁で持たせる工法だ。これでは大地震の際に金物の効力が無くなれば、一瞬倒壊する脆弱な建物だ。私が目指すところは、売り手よし、買い手よし、世間よしの「三方よし」だが、現代日本の家は、売り手である大工技術が劣化し、住まい手の健康を害し、産業廃棄物で地球環境を悪くする、まさに「三方悪し」だ。

世界最高峰だったはずの日本建築はどうして地に落ちてしまったのか?大きく変わり始めたのが明治文明開化で明治時代に西洋の文化が入り、制度や習慣が大きく変化し「西洋のものなら何でもよい」という考えすら出ていた時代、西洋の学者が、貫と差し物を主とした建物を全面否定し現代の筋違いと金物に頼る工法に切り替えられ現代に至る。明治時代にこんな歌もあったそうな。


ああ金の世や金の世や
 地獄の沙汰も金次第
 笑うも金よ泣くも金
 一も二も金三も金
 親子の中を割くも金
 夫婦の中を割くも金
 強欲非道とそしろうが
 我利我利亡者と罵ろうが
 痛くも痒くもあるものか
 金になりさえすればよい
 人の難儀や迷惑に
 遠慮していちゃ身がたたぬ
 ああ金の世や金の世や
 希望は聖き労働の
 我に手足はありながら
 見えぬくさりに繋がれて
 朝から晩まで絶え間なく
 こき使われて疲れはて
 人の味よむ暇もない
 これが自由の動物か

明治時代以降、拝金主義的な世の中になり日本人の質が劣化すると同時に建築の質も劣化した。建築は住まい手の人格が出ると言われ、お金と建築は密接に関係している。

増える一方の我利我利亡者、劣化が止まらない現代日本。環境や健康を健全にするのは建築を元通りに戻すのが一番だ。すなわち、日本の良き時代の建築方法で「木」と「土」と「火」を使い家を築き、自利利他の想いで生活すれば、廃れた日本もきっと良くなるはずだ!!

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