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商売とは 2020/7/3

商売とは

商売とは何だろうかと良く考える。私の考える商売とは、自社の最低限の利益を残しながら、お客さんに出来るだけ良いものをお安く提供し喜んで頂く、その商売を通して地域や社会に貢献できることが私の目指している商売だ。そう、近江商人の「三方よし」を基本にしている。三方よしとは、売り手よし、買い手よし、世間よしの事で、前述したとおりの事だ。
私は建築、製材、薪ストーブ、薪を商っているが、すべて三方よしになるように心がけている。先ずは建築の場合、

「買い手よし」

伝統構法、石場建てで地震に強いので安心して住まい、自然素材を使う事で住まい手が健康的に過ごせ、家が長持ちするので住まい手の資産も守ることができる。

「売り手よし」

大工が手と頭をフル回転し墨付けし、木を刻みその木と木を組み合わせる仕事は、最高に楽しく大工冥利に尽きる仕事で、その建物が自身がいなくなった後でも後世に残すことができる尊い仕事だ。

「世間よし」

建材には地域で伐られた材を使い、化学物質を含まない建材なので、家の寿命を終えても、木と土は再利用ができ、木は最終的には薪になる。すなわち、作る時も解体時も産業廃棄物の発生を抑えている。

薪ストーブと薪

ここ宍粟市は、市の面積の90%以上が森林で、そのうちの70%以上が針葉樹の木に囲まれた町だ。しかし、日本のエネルギーはと言うと、高い確率で海外からの石油エネルギーに依存していて自給率が低い。しかし、ここ宍粟市はどうだろうか?エネルギーで溢れている。地域のエネルギーを使えば、地域でお金が回り、雇用を生み、雇用が増えれば人口も増え、食やエネルギーを他者に依存していないので、「自立」した強い田舎を作ることが出来る。さらに、私が商う薪ストーブは、ここ宍粟市に多くある針葉樹を燃やすことができ、化学物質が付着していない可燃物なら何でもエネルギーにできる。地域の利点を生かすことのできる最高の道具だ。

「我利我利の商売」

我利我利とは、自分が良ければ他人なんてどうだって良いという考え方で、身の回りのほとんどが我利我利の商売をしているように感じる。すなわち、自分だけ儲かればお客さんが損をしようが関係ないというような輩が多い。こんな奴らとは一生かかっても分かり合えないので、相手にしないようにしている。

「自利利他の精神」

我利我利の反対の言葉、「自利利他」私はこの言葉が好きだ。我利我利も自利利他も仏教用語のようで、自利利他とは自分が幸せになりたければ相手を思いやりなさいと言う考え方。個々の商売を営む者が自利利他を心がければ、我利我利が多いこの悪い世の中も、良い世の中になるのではないかと思う今日この頃だ。

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