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外装材サイディング2021/11/12

弊社の建築方法は石場建ての工法に特化した建築屋だ。
この先、コンクリート基礎をして家を建てる様な事はないだろう。
なぜなら、躯体の耐用年数よりも先にコンクリート基礎の耐用年数が先に来てしまうからで、短サイクルでゴミを出すことに加担したくないからだ。


使う建材も自然に還るものか、リサイクル出来るものと決めている。
なぜなら、大工が建材のチョイスを健全なものに変えるだけで、
住まい手の健康や、地球環境を変えることを出来るからだ。

石場建ての家しかしない建築屋だが、改築工事は請け負っている。
今回、工事をさせて頂いているお宅は、外部が全面サイディング張りの家だ。


サイディングが張られた家

見てわかるように、ベランダそのものが雨を受ける勝手になっていて、立ち上がり部分の格子の中抜き部分から浸水し、サイディングの継ぎ目からは苔が生えている。
この状態を放っておけば大変なことになるのではないかとご依頼を頂いた。
そのついでに外壁を全部めくり全面改装の意見もあったが、工事費と産廃処分費用が高額になるので、あきらめ、ベランダを除き、すべてのコーキングを打ち替え、ペンキ仕上の仕様に決まった。
築20年程度で数百万の工事費がかかるとは、完全に工務店が使う建材のチョイスを間違っていて、腹立たしい気分になってくる。

傷んだ部分をすべて取り去り、幸い躯体は辛うじて痛みは少なかった。
もちろんここにサイデイングを張る事などはしない。
杉板を使うのだが、たまたま施主さんが杉板を持ち合わせていたので、その板を使う事に。

板の加工が終われば塗装をして、現場にむかう準備をする。

現代の住宅の多くに使われるサイデイング。それは最低の材料だと思っていて、ジョイント部分のコーキングが切れれば浸水しやすくなるし、使い終えても産業廃棄物にしかならず、その処分費も産廃の中では高額の部類に入る。
短サイクルでの改修を必要とする材料は選ばないにこしたことがない。
自身の浪費につながるので、今後、家づくりをされる方はご注意を!!

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