住まいと健康 2022/1/23
私が伝統構法の建築方法に進むようになった最初のきっかけは、
ただ単純に伝統構法に対して、憧れがあったからだ。
やり進めるうちに、今、日本で起こる問題点に気がつくようになる。
多くの問題がありすぎて挙げたらキリがないが、
大きな問題としては、建築と健康が大きく結びついていると言うことだ。
皆さんはどうお考えだろうか?
いつも。寝起きをし、1日の半分以上を過ごす家の空気が、
化学物質の空気で、健康になれるだろうか?
食べ物に気をつけて生活する健康志向の方は意外に多いが、
しかし、健康志向が強い方でも、体に空気を取り込む場所である、
住宅の空気の良し悪しにまで気がついていない方が多い。
私の場合だが、伝統構法で建てられた、
土と木に囲まれた家で生活をするようになってから、
健康とは無縁の生活をしていた私が嘘のように健康志向になった。
と言うことは、環境は思考を変えると言うことだ。
私は、伝統構法の建築を世に広めたい。
なぜなら、伝統構法で建てられた家に住むことで、
健康に気をつけ生活することで、人々が幸せになると同時に、
日本の国家予算の半分にまで膨らんでしまっている医療費を抑えることができる。
そう考えると私たちが携わる仕事は重要な役目を担っていて、
健全な住宅を作り続け、幸せになれる方を増やすことで、
閉塞感に満ちたこの日本が少しでも良くなるのであれば、
私たちの存在意義は大いにあるのだと思っている。
この記事へのコメントはありません。