快適 2022/12/12
また、新たな一週間が始まる。
私の場合、休みの概念はないが一応一週間の感覚はある。
さて、最近は昼間は暖かいものの、朝晩は相当寒い。
このシーズンに活躍するものといえば、やはり薪ストーブ。
電気料金も化石燃料もどんどん値上がりし、
今後、どこまで値上がりするかわからない。
物価が継続的に上昇することをインフレというが、
賃金は上がらないので悪いインフレだ。
これをスタグフレーションとようだ。ちなみに造語だ。
そんな閉塞感の暗闇の中を走り続ける日本だが、
田舎に居れば、燃料の価格や煙突の仕入れなど上がったが、なんら変わらない生活を送っている。
やはり、思うのは、生活する上で絶対的に必要なものを他者に身を任せるという行為は脆弱極まりない。
電気や化石燃料やペレットは自分で作れないし、値上げと言われれば従うしかない。
しかし、薪だけ、唯一自分で作り出せるエネルギーだということを忘れてはいけない。
私の場合、極端な話だが、上水道を止められても井戸が使えるし、
電気を止められても、薪ボイラーがあるので給湯はできるのでお風呂に入れるし、
薪ストーブがあれば煮炊きはできるし、火室では焼き物料理も作れる。
さらに、灯りも確保できる。つまり、オフグリッド対応住宅だ。
さらに、ウチが扱うストーブは鋼板製でどんな薪でも燃やせる利点がある。
どんな薪と言っても未乾燥や塗料の付いたものは焚けないが、松でも竹でも燃やせる。
薪を製造販売していながらこんなことを言うのは何なんだが、
高価な薪は私は使わない。
何を使うかというと、解体薪だ。
解体薪とは、解体業者にトラック一車を工場に運んでダンプしてもらい、
玉切りをして、薪ボイラーや薪ストーブの燃料にしている。
解体材なので、安価だし乾燥させる手間も省けてすぐ使いでき、惜しげがない。
唯一、デメリットといえば、材に釘がついていので、
玉切りする際はチェーンソーの刃が傷みやすいところだ。
解体薪は、最初のうち薪ボイラーだけに使用していたが、
柱・梁材でまあまあ綺麗なので、薪ストーブで燃やし始めたのが最初で、
それからは解体薪しか燃やしてない。
私が思うに解体薪とは最高の使い方で、
数十年と時間をかけて大きく育った木を伐り、家の人々の暮らしを支える役目を終え、
最終的にエネルギーで最後の役目を全うし燃え尽きる。
これが理想の使い方だ。
お金をかけずに、自立ができ、暖かい火のある暮らし。
田舎の人は、薪ストーブが嗜好品だと思い込んでいるが、
私からすれば必需品だ。
前述した、自立ができるのと、価格を抑えながら暖が取れるという最高の物。
さらに快適さは格別。
昨夜は、大き目の薪を放り込んで就寝した。
就寝前の温度はというと
25度と暑いくらい。湿度は低いが土壁の家なので、体感的には乾燥してる感はない。
そして起き抜けの4時過ぎの温度は
朝の起き抜けが寒くないので冬が苦痛ではない。
まさに快適そのものだ。
なぜ、皆、この暮らしをしないのかと不思議で仕方がない。
薪ストーブはもちろん暖かく快適そのもの。
それだけではなく、美味しい食事も頂ける。
さらに自立ができ、これは、これまでの暮らしを大きく変えてくれる道具なのだ。
さてさて、今日も楽しみながら暖かく暮らしたい。
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