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石場建て 2022/12/16

石場建ての家しかしないと心に決め早くも数年。
新築こそないものの、古民家の改修依頼があとを経たない。
今のところ四軒の古民家の改修を抱えていて、もうこれ以上受けられない状態だ。
西川大工と私では手がいっぱいで回りきれない。
まだ、数人の方に古民家を近いうちに触りたいとお聞きしてる。
とても有り難く、うれしい悲鳴とはまさにこの事だ。

何度も言うが、大工工事に限らず、薪や農業や製材など、
何でもこなせる方を募集中なので、我こそはという方は面接するので応募いただきたい。

さて、昨日は来年以降工事する古民家の床下の調査。
畳をめくり、床下がどのような状態なのかをチェックする。

数十年前に一度、家を曳いて外周だけ基礎をしてるようだったので、
全ての足元が基礎を回してあったらヤバいな。と思っていたが、中は石場のままだったので安心した。

なぜ、基礎がいけないのか。
なぜなら、コンクリートには寿命があり、その寿命の速度を中性化速度という。

水セメント比60%で計算上60年しか持たない。
今現在の日本の多くの家は、ほとんどがポンプにて打設するので、
このくらいの水セメント比だ。つまり、基礎の上にいくら100年もつ家を乗せたところで、
基礎がその年数持たないのだ。
100年住宅を謳う工務店がたくさんあるが、あんなのは嘘でしかない。

家づくりの最高峰はやはり「石場建て」だ。
柱の足元が腐れば根継ぎにて修理できるし、床下が閉じていないので、シロアリの発生も少ない。
そして、ウチの場合は、足元を足固めで補強しながら床を組み上げるので、
石場の利点を活かしながら工事を進めているので、
今、巷で流行っている、チャラい古民家再生と大きく違い、ガチの改修工事なのだ。

さてさて、忙しい年末。今年度内にやることが盛り沢山で、年は越せるのか?
うれしい悲鳴を上げながら、楽しんでいこう。

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