自立　2022/12/25

宍粟市一宮町の冬場は北部の天気と同じで、
冬型になればずっとしぐれている。
天気の良い地域と天気の悪い地域では気持ちにも影響されるようで、
例えば、南国の国の人の性格は明るく、北部の雨の多い地域の人の性格は暗い。
なので、天気の悪い地域の自殺率は高いようだ。
なので、ウチの地域は少し人間が暗いような気がする。
でも、暗い天気に負けず、明るく朗らかに生活をしたい。

さて、昨日は越屋根のある石場建ての家のSさんのお宅の方に、
写真を撮らせて頂いたお礼にアルバムを持って伺った。

Sさんは、いつもお家を綺麗に使われていて、いつも感心している。
家の綺麗さから、日々を丁寧に過ごされ、家に愛着を持って過ごされてるのが聞かなくても分かるくらいだ。
いつも出会うたびに、家の住み心地の良さを絶賛し、
どんな良い旅館よりも自宅が一番良いと言われる。
この言葉は大工冥利に尽きる気持ちで、
身をすり減らし仕事をした甲斐が後になって現れ始めていて本当に嬉しい。

さて、この越屋根の家は、自宅の改良点を盛り込んだ家になっている。
一番大きい改良点は、やはり越屋根だ。
窓というのは、家の対面にあっても風がないとなかなか抜けない。
では、どうやって家の中に空気の流れを作るか？
という事で、先人の知恵をお借りしたのが越屋根だ。

一階の窓と越屋根の窓に高低差をつけ、気圧の差を使用して空気の流れを自然に作れる。
薪ストーブの煙突の原理と同じで、高低差の差が大きいほど気圧差で引きが大きくなる。

このお宅では、寝室の窓を地窓にし、就寝時でもできるだけエアコンをかけないように設計した。

見えないが窓には格子が取り付けてあるので、窓を開けたままでも大丈夫。

さて、今後、化石エネルギーや電気エネルギーに依存しすぎない生活というのが鍵になりそうだ。
電気や灯油の価格は上昇し続け、家計を圧迫する。
つい昨日も北海道では雪による停電があったそうだが、
この寒さで暖房を奪われたら生死に関わることだが、
薪ストーブや薪ボイラーがあれば停電もお構いなしで生活が可能だ。


やはり早いうちに、エネルギーの依存から脱却し、
自立する方向へシフトすべきだと思う。

さて、年末に近づき、薪の問い合わせが多い。
今日も引き取りのお客さんが三組来られる。

今日も忙しくなりそうだが、楽しくいこう。